木村蒹葭堂小伝/高梨光司/大正15年/大坂以外にも諸方の名士が彼のもとを訪れ当時の知識人のサロンの主宰者のような立場にあった人物

商品説明
木村蒹葭堂小伝/高梨光司/大正15年/大坂以外にも諸方の名士が彼のもとを訪れ当時の知識人のサロンの主宰者のような立場にあった人物

大正15年　厚さ約1.9㎝　部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

木村蒹葭堂【きむらけんかどう】

江戸中期の文人。名は孔恭(こうきょう)，号は巽斎(そんさい)，通称は坪井屋吉右衛門。大坂の造酒家に生まれる。家業のかたわら学芸を好み，小野蘭山に本草学，片山北海に漢学，池大雅らに文人画を学び，柳沢淇園とも親交があった。博学多芸で詩文，書画，篆刻(てんこく)をよくした。大坂以外にも諸方の名士が彼のもとを訪れ，当時の知識人のサロンの主宰者のような立場にあった。奇書珍籍，骨董(こっとう)の収集も有名。

この小著は、木村蒹葭堂百二十五年忌の紀念出版として、今秋高島屋呉服店で挙行される蒹葭堂遺墨遺品展覧会に間に合せるために、業務の休暇、勿卒の間に筆を執ったもので、勿論、充分なる研究の餘になったものではない。

従って、今脱稿して見ると、内容も貧弱であり、記事も粗架てあって、意に滿たぬ点が頗る多い。然し乍ら一方から考へると、 蒹葭堂は、徳川中葉以來、その名が天下に喧伝したに拘はらず、その伝記資料は、極めて乏しく、従来彼に関する伝記としては、一朋の成書もない位であるから、この際これ丈のものでも、取纏めて置けば、また蒹葭堂を研究する上に、何等かの参考にはならうと思ふ。

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