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傑作「Captain Beyond」「Sufficiently Breathless」 日本独自リマスター紙ジャケットSHM-CD仕様限定盤二作 特典ボックス付 及び未発表音源作「Lost & Found 1972-1973」 新品二作+一作でございます。
「Captain Beyond」は国内盤。盤共に非常に状態の良いでございます。
他の二点は未開封品でございますが、「Lost & Found 1972-1973」は輸入盤。
また、特典ボックスには若干の使用感がございます。
日本独自リマスターでございますが、アナログ・マスターの本国データ化の後の日本独自リマスターの模様。
日本特有の高音中心のものとなりますがオリジナルに即しており、非常に良心的な音質となっております。
また紙ジャケットは日本の御家芸と言えるもの。1stの特殊仕様を再現した優れものとなっております。
内容は言わずもがな。
そもそもアメリカ・サイケ系ヘヴィ・ロックバンドIron Butterflyを脱退したLee Dorman、Larry”Rhino”Reinhardtがバンド結成を目論み、元Johnny Winter andのBobby Caldwellを誘い込んだ事から始まるバンドでございます。
更には何と!かのDeep Purpleを解雇され米国に移住したRod Evansにアプローチ(第一期Deep Purpleの米国での人気・活動から来た感が..............)。
バンド結成参加(ここがミソ)の承諾を得た後、キーボード奏者の加入・離脱を経て、ラインアップが完成。サザンロック絡みの人脈から契約を獲得、制作に乗り出すという経緯がございます。
「Captain Beyond」
ラインナップは、Lee Dorman(B、B-Vo、P)、Larry ”Rhino”Reinhardt(G)、Bobby Caldwell(Ds、Per、P)、Rod Evans(Vo)となります。
作曲クレジットはCaldwell/Evansとなっておりますが、Iron Butterflyとの契約上の問題によりDorman/Reinhardt名義が加えられなかった模様で実際はバンド自体によるものの模様でございます。
初期Black SabbathとJimi Hendrixの音楽的融合にJimi Hendrix絡みのJazz/Rock系の変拍子を加えた感のあるスリリングな音楽性で、更には初期Santana的な要素を加えた感のある音楽性でございます。
不思議なメジャー感があり、正直当時のハード系及びその周辺の音楽性の美味しい部分を集めた感のある音楽性でもございます。
声量の問題でDeep Purpleを解雇された感のあるRod Evansでございますが、その独特のヴォーカル個性をバンドの音楽性に上手く融合させた感がございます。
へヴィ且つハード、変拍子多用の音楽性でございますが、第一期Deep Purpleのポピュラー面を担ったRod Evansの音楽性を上手く生かしたものとなっており、非常に理解し易いものとなっております。
正直British Rock寄りの音楽性。契約した”Capricorn Records”(The Allman Brothers Band、後にその周辺のSea LevelやDixie Dregsで御馴染み)の求めた音楽性とは異なる事で宣伝が上手く行かなかった模様でセールスは惨敗。
レーベルからメンバー交代が促される事となります...................................何だかな~.................................
「Sufficiently Breathless」
ラインナップは、Lee Dorman(B)、Larry Reinhardt(G)、Rod Evans(Vo)、Reese Wymans(Key)、Marty Rodrigues(Ds、B-Vo、後にBlues系セッション・ミュージシャンとして名を馳せる)、Guille Garcia(Per)となります。
契約問題が解決した模様でここではLee Dormanのみの作曲クレジットとなっておりますが、正直前作同様バンド自体によるものの感がございます(作曲/アレンジの解釈の違いの感が......................)。
前作の変拍子の複雑さがセールス不振の原因とレーベルがバンド側にBobby Caldwell解雇を促し、メンバー交代を敢行。更には新たにキーボード奏者とパーカッション奏者を加え再出発となったCaptain Beyond。
Marty Rodriguesが演奏の細やかさがあるもののアメリカン・ロック系のオーソドックスなスタイルを有する事があり、シンプルなスタイルでよりアメリカン・ロック系の音楽性を指向した音楽性となっております。
前作にもあった初期Santana系の音楽性が強められ、ハードさは同様であるもののBlack Sabbath的なへヴィさを薄めた感がございます。
但し、Brirish Rock系のミュージシャンやファンが好む音楽性である事は同じでございます。
変拍子が消えた分音楽性の幅を広げた感がございますが、不思議なメジャー感は前作同様。
前作の音楽性に繋がる楽曲もございますが、かの初期The Alan Parsons Project的(Pink Floyd的?)なバラード楽曲も存在。非常に興味深いものとなっております。
前作に拘るファンが多く、肩身の狭い思いをしている今作ではございますが、案外British Rock系の音楽性を有しており前作同様傑作の水準にあるものと存じます。
前作以上のチャートアクションではあるものの、セールス不振。3rd制作に向けた極初期の段階でRod Evansが脱退。紆余曲折の末に後任にWilly Daffernを、更には解雇したBobby Caldwellを迎え入れ、Warnerとの契約を獲得。
隠れ名盤”Dawn Exprosion”を制作するもののシーンに興味はなく、解散の憂き目に遭う事となります.......................................................
「Lost & Found 1972-1973」
Larry”Rhino”Reinhardtの自宅スタジオでのデモ及びテイク違い音源を纏めた感がございます。録音機材の向上で録音時期が分かる感がございます。
ノイズ処理が成されている模様やそもそもが正式な録音機材を使用している事もあり、この手の類の音源としては非常に音質の良いものとなっております。
1st制作辺りの楽曲・音源が多く歌詞の違い等興味深いものでございますが、特に注目は未発表楽曲と後のRod Evans脱退後の3rdで取り上げられる”Icarus”の二曲。
正直他にあるのではないか?と期待を持たせる高品質の楽曲でございます。
1stのラインアップのみではございますが、如何に創造性溢れるバンドであったかが理解出来るもの........(どの分野でもそうでございますが)「シーンの興味の欠如」が如何に才能を滅ぼしてきたか?が悔やまれるものでございます....................
かの日本の名バンド”四人囃子”のメンバーが好むバンドとしても知られ、後にはかの”NWOBHM”やそれに連なる”Thrush Metal Movement”やそれらに絡む”正統系・伝統系HR/HM”のミュージシャンやファンに愛聴される作品でもございます...
幾度か再結成されるものの新作制作は行われず、中心メンバーたるDorman/Reinhardt二名が既に死去。限られた音源を残すのみでございます.................................
現在では入手が困難の模様。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。