アンブロ社製のチェルシーの04/05シーズンのアウェイ用レプリカユニフォームです。非常に人気が高かったなため、翌05/06シーズンにはサードユニフォームとして使用が継続されたモデルです。

ジョー・コールは1999年に17歳の若さでウェストハムでトップデビュー。その後ゲームキャプテンを任されるまでの存在になりましたが、02/03シーズンのチームの降格に伴い2003年8月に移籍金660万ポンドでチェルシーに入団します。同年チームを買収したロシアの石油王、ロマン・アブラモヴィッチ体制初年度の注目選手の一人として背番号10番を与えられましたが、当時のクラウディオ・ラニエリ監督の下ではフアン・セバスティアン・ベロン（アルゼンチン代表）らの存在もあり、不完全燃焼に終わるシーズンとなりました。

翌04/05シーズンを迎えるにあたり、アブラモビッチオーナーはFCポルトをチャンピオンズリーグ制覇に導いた名将ジョゼ・モウリーニョの招聘を皮切りに、前年にリーグ２位、チャンピオンズリーグベスト４と成長期にあったチームの本格的な強化に乗り出します。レンヌからGKペトル・チェフ（チェコ代表）、FCポルトからMFリカルド・カルヴァーリョ、パウロ・フェレイラ、ベンフィカからティアゴ・メンデス（いずれもポルトガル代表）、PSVからFWマテヤ・ケジュマン（セルビア・モンテネグロ代表）、アリエン・ロッベン（オランダ代表）、マルセイユからディディエ・ドログバ（コートジボワール代表）など各国代表クラスの選手を次々と獲得。ジョー・コール自身もシーズン当初はサブとしての起用が多かったですが、左ウイングのアリエン・ロッベンが負傷した事によりダミアン・ダフ（アイルランド代表）を左ウイングへ、ジョー・コールを右ウイングで起用した結果、持ち前のドリブルを生かしたプレーが増加。モウリーニョの指導で守備も改善し、フィジカル面でも成長を見せました。

同シーズンは勝ち点95、得失点差57という驚異的な成績でプレミアリーグを独走。1954-55シーズン以来50年ぶりにトップリーグでの優勝に加えカーリングカップも制し、クラブの創立100周年を飾りましたが、チャンピオンズリーグでは２年連続でベスト４に終わります。

翌05/06シーズンはマンチェスター・シティからMFショーン・ライト＝フィリップス（イングランド代表）、オリンピック・リヨンからマイケル・エッシェン（ガーナ代表）などピンポイントでの強化を行い、マンチェスター・ユナイテッドに次いで２クラブ目となるリーグ連覇を達成。特にホームスタジアムであるスタンフォード・ブリッジでは19戦18勝1分けという圧倒的な強さを記録しました。

ユニフォームのデザインは長年ユニフォームサプライヤーだったアンブロの最終モデルとなりますが（05/06シーズンには同モデルをサードユニフォームとして継続使用となりますが、胸スポンサーが「Fly Emirates（エミレーツ航空）」から「SAMSUNG mobile（サムスン電子）」に変更）、非常に人気のあるモデルです。

背番号のフォントはプレミアリーグ共用ではなく、チャンピオンズリーグ用に使用されていた当時のアンブロ特有の字体（アイルランド代表など）です。右袖にはチャンピオンズリーグパッチが圧着加工されています（マーキング、パッチはどちらもオフィシャルです）。

ユニフォーム、マーキング共に正規品ですが、背番号、背ネームにどちらもダメージがあります（画像４枚目参照）。