「イエロー・ブック（The Yellow Book）」でビアズリーがかの有名なオスカー・ワイルド事件での男色問題であらぬ疑いをかけられ、追放された後のもので、編集方針の違い見て取れます。

ボドリー・ヘッド書店。1895年の6号、７号のセットです。19世紀末のデカダンスを象徴した逸品。文芸部主任は変わらずアメリカの作家ヘンリー・ハーランド、絵画部主任はオーブリー・ビアズリー追放後。

寄稿者にはアーノルド・ベネット、ヘンリー・ハーランド、ヘンリー・ジェイムズ、ケネス・グラハム、ジョージ・イーグルトンほか多数。

画家はジョージ・トムソン、チャールズ・コンダー、フレデリック・ジョージ・コットマン、ウィリアム・ストラングほか多数、ビアズリーが日本だと飛びぬけて知られていますが、それ以外にも名だたる画家が多く参加してました。

状態は100年以上前のものゆえ、６は表紙やや傷み（縦ー上下角剥がれ）、経年によるヤケや汚れなどありますが、中は綺麗な方です。蔵書票が６巻に貼り付けいい味出しています。

13冊しか「イエローブック」は出ておらず、６，７はビアズリーが抜けた後すぐなのでその違いを知る上でも貴重です。

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