当時の英国クロスオーヴァー系の音楽性に名手故Cozy Powellの躍動/立体感重視で切れ味鋭いリズムと手数多しの熱い演奏を加えた上に、 Jeff Beck天下無双のギターが冴え渡るという音楽性でございます。
Jeff Beckや故Cozy Powellに注目が当たりますが、後に英国クロスオーヴァー系で名を成す三名の音楽性と巧みな演奏が土台となる感がございます。
Bob Tenchのソウル/ファンク・ミュージックの強い影響下にあるヴォーカルは見事でバンドの指向する音楽性に非常に噛み合い、 またヴォーカルとの音楽的相性でいつも問題になる(笑)Jeff Beckともバンドの音楽性絡みで上手く調和しており、 非常に稀有な例ではなかろうか?との感がございます..............................
(音楽性は異なりますが)第一期Jeff Beck Groupに比べ、音楽的応用力や技術的に長けた個性派名手が揃う事があり、 Jeff Beck自身が音楽的な触発を受けた事でブルーズ等の音楽枠に捉われる事なく生き生きした演奏が聴かれる事がミソでございます。
国内盤未開封新品でございますが、表示シールに若干色褪せがございます。
当時の4チャンネル用ミックス・マスターテープをSACD用に変換したものでございますが、本編に比べ演奏や音造り等々異なる面がございます。
当時の通常ミキシング技術では成し得なかったアイデアを4チャンネル・ミックスにて実現という感がございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは後に名を成す名手揃い。
Jeff Beck(G、B、ex-The Yardbirds、第一期Jeff Beck Group)、Max Middleton(Key、後にThe Streetwalkers、Hummingbird、Mick Taylor、Chris Rea他)、
Bob Tench(Vo、G、後にThe Streetwalkers、Hummingbird、Boxer、Widowmaker、再結成Humble Pie他)、
Clive Chaman(B、後にCozy Powell's Hammer、Hanson、Hummingbird、Brian Auger's Oblivion Express、Rainbowや幻のCozy Powell/Gary Mooreバンド・セッションに関わる)、
御存知!Cozy Powell(Ds、ex-The Soucerers、The Ace Kefford Standard、Big Bertha、後にBedlam、Cozy Powell's Hammer、Rainbow、MSG、Whitesnake、Emerson,Lake & Powell、Forcefield、
Black Sabbath、Brian May、Peter Green Splinter Group他)となります。
プロデュースはJeff Beck自身となります。
ブルーズとロック音楽の融合に”衝撃”を加えた第一期Jeff Beck Groupの音楽コンセプトをビジネス上のもたつきの間に元同僚のJimmy Pageに利用され、かの”Led Zeppelin”が衝撃の登場。
Jeff Beckはアイデアの盗用に当然激怒。
第一期Jeff Beck Groupを解散させ、当時注目していたアメリカのアート系へヴィ・ロックバンド”Vanilla Fudge”の名リズム隊”Tim Bogart/Carmine Appice”を引き抜き、
”Jeff Beck/Rod Stewart/TimBogart/Carmine Appice”というラインナップの”対Led Zeppelinバンド”を結成を構想したJeff Beck。
されど、些細な口論からRod Stewartが離脱。
更にはJeff Beck自身は自動車事故で重傷を負い、入院。”Tim Bogart/Carmine Appice”はこのアイデアを基に後に”アメリカのLed Zeppelin”と称される名バンド”Cactus”を結成。
敢え無く崩壊となります...................
Jeff Beck自身は入院中に頭が冷えた模様。
退院後「ロック音楽とソウル/ファンク等ブラック・ミュージックの融合に”衝撃”を加えた音楽性」を音楽コンセプトに置いた新バンド結成を構想。
オーディション選考で名手Cozy Powellを獲得。かのアメリカの”Motown”を訪れ他のメンバーを選考するものの非常に難航(この際にかのBB&Aで知られる”Superstition”をCozy Powellにて録音したとの話)。
結局イギリスに戻り、当時の(英国ジャズで言う)クロスオーヴァー界隈で活動していたBob Tench/Max Middleton/Clive Chamanを引き入れ、制作に乗り出したという経緯がございます。
当時の英国クロスオーヴァー系の音楽性に名手故Cozy Powellの躍動/立体感重視で切れ味鋭いリズムと手数多しの熱い演奏を加えた上に、
Jeff Beck天下無双のギターが冴え渡るという音楽性でございます。
Jeff Beckや故Cozy Powellに注目が当たりますが、後に英国クロスオーヴァー系で名を成す三名の音楽性と巧みな演奏が土台となる感がございます。
Bob Tenchのソウル/ファンク・ミュージックの強い影響下にあるヴォーカルは見事でバンドの指向する音楽性に非常に噛み合い、
またヴォーカルとの音楽的相性でいつも問題になる(笑)Jeff Beckともバンドの音楽性絡みで上手く調和しており、
非常に稀有な例ではなかろうか?との感がございます..............................
(音楽性は異なりますが)第一期Jeff Beck Groupに比べ、音楽的応用力や技術的に長けた個性派名手が揃う事があり、
Jeff Beck自身が音楽的な触発を受けた事でブルーズ等の音楽枠に捉われる事なく生き生きした演奏が聴かれる事がミソでございます。
(今作のインスト楽曲からも伺えますが)後にJeff Beckが更なる演奏の自由と音楽的触発を求めてジャズ/フュージョン系の音楽性を指向する事が伺えるものでございます。
「バンド等の音楽スタイルに自らの演奏を嵌め込み、楽曲の質を数段引き上げる」という故Cozy Powell特有の演奏スタイルは既に健在(ジャズ/フュージョン系名手Lenny Whiteもそうでございますが.........................)。
故Cozy Powell曰くは「特定のスタイルの音楽に合わせて演奏していた」との事で演奏に若干狭い思いをしていた模様でございますが、
この時代の演奏スタイルが後のCozy Powellの傑作ソロ作で再登場するという興味深い事実がございます。
また、ツインバス・ドラムを使用した最初の作品の模様でございます。
(ワンスタイル・ドラマーと揶揄された故Cozy Powellではございますが(ならば、ジャズ/フュージョン系名手Omar Hakimはどうなる?)、某ジャズ/フュージョン系名手曰く「様々な演奏スタイルや音楽を熟知した人物」との評でございます)
作曲はJeff Beck自身でございますが、その後のキャリアでは「作曲より演奏と車弄りが好き」という事があり(共作が偶に見受けられても)自作曲は.........でございますので非常に貴重な作品でございます。
(但し、本人曰く「(ブルーズ/ソウル等)音楽のスタンダード曲に手を加えて、自作曲の出来上がりが認められた時代」でございます......................................何だかな~.......................)
プロデュースもJeff Beck自身。
正直、混沌とした音造り。正に「Rough and Ready」という文字通りではございますが、バンドの勢いと新バンドに賭けるJeff Beckのみならずメンバーの思いが現れている感がございます....................................
セールス/チャートアクションは高くなかった模様でございますが、時代は正に”(英米問わず)クロスオーヴァー初期”。バンドは高評価で勢いに乗り順風満帆となります。
されど、Jeff Beck特有の音楽的気紛れさが徐々にバンドに暗雲を齎す事となります........................................
現在ではこの仕様は入手が困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。