ライオン宰相 濱口雄幸 自筆 七言絶句 杜牧「江南春望」/箱付 ■商品説明
下記、『ライオン宰相』として知られた
濱口雄幸の手によって迫力ある筆使いにて綴られた
唐の詩人杜牧が詠んだ「江南春望」の漢詩(七言絶句)が書かれた作品です。

【　江南春望　】
千里鶯啼いて緑紅に映ず(せんりうぐいすないて みどりくれないにえいず)
水村山郭　酒旗の風(すいそんさんかく しゅきのかぜ)
南朝四百八十寺(なんちょう しひゃくはちじゅうじ)
多少の楼台 煙雨の中(たしょうのろうだい えんうのうち)

江南地方には春が千里四方に満ちていて、いたる所で鶯が鳴き、
緑の若葉は赤い花に映りあってまことに美しい。
水辺の村にも山あいの村にも、酒屋の旗が春風にひらめいているのが見える。
思えばあの南朝のころには仏教が盛んで、この地にも４８０もの寺院が建てられていたというが、
今もなお多くの楼台がその名残をとどめ、
煙るような霧雨の中に聳（そび）え立っているのがあちらこちらに見える。

《　濱口雄幸(はまぐち おさじ)　》
1870年～1931年　政治家。
明治3年４月１日、高知の生まれ。
蔵相・内相を歴任後、立憲民政党総裁として昭和4年（1929）首相に就任。
言わずと知れた高知県出身の人物で、無口で生真面目、
「朴念仁（ぼくねんじん）」とまでいわれ、その風貌と篤実な人柄から
「ライオン宰相」などと呼ばれ、
大戦バブル後の恐慌、関東大震災と打ち続く混乱の中で、
命がけで改革に立ち上がった事（革命の獅子）で知られております。
空谷と号し、東京駅で右翼青年に狙撃され、
翌年の昭和６年（１９３１年）６２歳で没しております。

■紙本・肉筆
■状 態
時代なりのヤケ等あり。
■寸 法
軸寸法／約１９６．０ｃｍ×約４８．０ｃｍ。
　本紙寸法／約１３２．０ｃｍ×約３９．０ｃｍ。
■落 款
御覧の様な銘・落款等あり。
■箱
箱。

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骨董品（古美術品）との出会いは、得てして縁の部分が多分にあります。
ご紹介している品々は、現代の既製品の品と違い、
この世にすべてふたつとは無い品であり、
この場で出会えた事は何かの御縁だと思います。

※※この良きご縁を大切にして下さい。※※