茶懐石・瓢亭の四季・3分冊/定価58000円/300年の歴史を有する瓢亭は江戸時代からのたたずまいを人に残す日本でも数少い現役の料理屋である

商品説明
茶懐石・瓢亭の四季・3分冊/定価58000円/300年の歴史を有する瓢亭は江戸時代からのたたずまいを人に残す日本でも数少い現役の料理屋である

1983年　22㎝×29.5㎝の大判です。建築図面23枚を含め3分冊　定価58000円　部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

瓢亭

●本冊・写真集 オールカラー二二八貢
構成は春夏秋冬の四季の順。新席、葛屋、探泉亭、広間と称さ れる客室 茶室を舞台に、四季の懐石を配置し、料理を軸と しながら、四季折々に表情をかえる瓢亭のたたずまいを構成。 料理は四季の懐石料理の他に、春の花見弁当、夏の朝がゆ、 秋の三段弁当と光悦会の点心、冬のうずらがゆを収める。
別冊・解説編 オフセット一色刷り
序文 林屋辰三郎
序文 桜井景雄 三─料理解説...高橋英一
本冊に掲載した四季の懐石料理を始め、すべての料理百余品
について、そのつくり方、献立づくりの心がまえと器名を記 す。特につくり方についてはプロはもとより、一般の方々に もわかりやすく、ていねいに解説。老舗の味を公開。


300年の歴史を有する瓢亭は、 江戸時代からのたたずまいを人に残す、 日本でも数少い現役の料理屋である。 清禅寺の参道に面し、その門前茶屋としての名残りを、腰掛味のある表構えに伝えている。
●内外の数多くの粋人たちが一瓢亭をくりかえし訪れ、その心に酔ってきた。
中に料理だけではなく、 瓢亭の庭や建物を含めた全ての空間が、 訪れる人を魅きつけてきた。 それは何よりも日本文化を象徴しているからに他ならない。 一歩、中へ踏み人れば街の喧噪とは 隔絶した世界がそこに拓けている。 深山幽谷を偲ばせる景観の中に、 新席、くずや、採泉亭、広間と称される 四つの茶を点在させている。
●打水された路地を通り、池を眺め、 庭を遠で、茶へと歩を進めれば、 みしか侶の世界が辺りを交配している。
既に茶室には香が焚かれ、軸が掛かり、 花が活けられ、来訪が待たれている。
●亭主の挨拶を受け、 暫く料理が運ばれてくる。 器には巧みに不衛が取り合わせられている。 ・
瓢亭には茶の心がある。

本書の解説は、四季折々、そうした弥亭 の環境に身を置きながら、そこに表現さ れた精神と形態の相関の中に、数等の文化を読解し、日本文化の創造の摂理を適 及することに視座を据えている。しかし それが独善と偏見に満ち、詩人の魂も持ち合わせていないため、流麗な感性を私 めて、冷酷なまでに時間を一点に留めて記録する写真にとって、かえって目障りとなるやも知れない。それを恐れつつ、 実際に狐亭を訪れ、また写真集を締いた 上での、美的根拠を問い直す意味で、造形の理解に一助となることを願うばかり である。

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